私達は、地元で育った木を地元で使う”地材地消”が地域活性化を推し進めて行く上で大切だと考えます。その土地で育ち、風土に馴染んだ材料を使用する事が50年、100年使用する住宅には必要です。
無垢材とは、山で育ったそのままの天然木の事です。したがって、接着剤、防腐剤などは使われておりませんので人に優しい素材といえます。
森林の中にいると、木の香りとともにリラックスしてきます。
木の香りの成分は「フィトンチッド」といい、血圧を低下させたり、脈拍を落ち着かせるなど、自律神経を安定させる効果があります。
このフィトンチッドの効果は、木が伐採され、木材や木製品になっても変わらず持続するため、住宅の床や壁に木を使ったり、部屋の中に木製品があるだけでも、森林にいるようなリラックス効果を得ることができます。
からまつの木目は、はっきりしていて美しいものです。
また木目にはリラックスを促す効果がありますが、 これは「1/f(エフ分の一)ゆらぎ」によるものです。
「ゆらぎ」とは、規則性と不規則性の間に存在し、自然界では普遍的に見られる現象で、あらゆる自然現象の動きの元となる法則です。
この「ゆらぎ」は人がとても心地よいと感じるもので、周波数f(frequency)に反比例する「ゆらぎ」は「1/f ゆらぎ」と呼ばれています。
人間の生体リズムも「1/f ゆらぎ」と同じであり、木目の間隔と流れ、木の表面の微妙な凹凸が「1/f ゆらぎ」をもたらし、リラックスを促してくれるのです。
木は年月の経過とともに色合いが変化し、美しさと深みが増し、味わい深いものになっていきます。
家に生息するダニは、気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎などの原因のひとつですが、木の香りには、ダニの繁殖を抑制する効果があります。
他にも防虫・防菌効果が認められています。
森林へ行くと、悪臭の原因となる動物の死骸や枯れた木などがあるにもかかわらず、爽やかな空気が広がっています。
森林には空気を浄化したり、悪臭を消す働きがあるためです。
これは木材内の精油成分である「フィトンチッド」によるものですが、人体に安全な天然物質であるため、副作用の心配がなく、穏やかに作用します。
木の香りにはストレスを癒し、安らぎを与えてくれます。
山や森の木々、新築の木造住宅などで、木の良い香りに心が落ち着いた経験をお持ちの方も少なくないと思います。
これは「フィトンチッド」によるものです。
木の香りには睡眠時のアルファ波を増加させたり、ストレスを和らげる効果があると言われています。
木は炭水化物の繊維でできた無数の小さな細胞で構成されており、その繊維で水の分子を捕えたり、放したりすることで湿度を調整することができます。
そのため、空気中の湿気が多い時は木の中に水分を吸収し、逆に乾燥している時は水分を放出して湿度を高めてくれます。
室内は常に快適な湿度が保たれ、カビの発生を抑えたり、風邪予防にも効果があります。
鉄筋コンクリート製の校舎と木造校舎を比較した場合、流行期のインフルエンザによる学級閉鎖の割合は、木造校舎の方が3分の1以下であった(※)というデータもあります。
※参考:「木材校舎の教育環境~校舎建築材料が子供・教師・教育活動に及ぼす影響」 (財)日本住宅・木材技術センター刊
からまつ材を建築用材として使うに当たって最も重要な行程のひとつに 乾燥があります。
無垢材の乾燥を10年以上行ってきた中で割れ、ねじれなどの欠点を少なくする仕上がり方法を確立しました。
木材の強度を表わす、曲げヤング係数ではえぞ松95、トド松80に対して、からまつは105と国産針葉樹の中でもトップクラスです。
地元の木材を地元で使う事で輸入材を使用する場合に比べて、輸送にかかるCO2排出量を大幅に削減する事ができます。
道産材を利用する事で、地域の山林の育成や保護につながり、将来の子供達にも貴重な資源として残してあげる事ができます。
また、山を守る事で、自然災害から地域を守り、更に川や海の水をきれいにして、川や海の生き物を守るのです。